出会いの数より別れの数がひとつ少なくあるように

幾多の出会いと別れの跡で

帰らぬ世界を夢見ても

居場所無い世界に立つこともできず。

還らぬ時を省みても

心無い昨日に明日は無く。

認めたいのは得難き強さ

認められぬは己の弱さ。

あの時紡いだ糸だけが

昨日を縛って明日を織り成す。

ひとつの出会いが醒めない夢であるように。

ひとつの別れが消えゆく幻であるように。

止まない雨なら飛び越えてゆけ

降った雨が地を固めるなら

止まない雨は翼をくれる

光が影を照らすなら

影は眩しい希望をくれる

希望は夢で夢は幻

夢が希望に帰結するなら

信じることは翼になれるよ

それは雨にも負けない大きな翼

雨雲より高く飛んで

もう一度見ようあの眩しい光を

星と光

それぞれの持つ自由と正義

悲しみの鎖が途切れないのは、それを繋ぐ憎しみの鎖があるから

力ないことを嘆くとき、人は何かに怒りを覚え

チカラが欲しいと彷徨い戦う

力さえなければ憎しみは生まれなかったと、力さえあれば悲しみは生まれなかったと

手にしたかったのは誰がための自由、正しかったのはそれぞれの正義

あのとき選んだ道が間違いだったとしても

あのとき選べた道が正しかったとしても

今はそれさえも夜空に瞬く星となり

生きた日々が永久の光とならんことを

夢は全て深海の孤独でも

星と光に悠久なる愛しみと優しさを

そして闇の向こうに見えたものは

争いを避けていたはずなのに、

気づかぬ間に呼び込んでいたのかもしれない。

本当に欲しいものまで避けてみたのに、

欲しいものだけ手に入ることは無い。

いつしか苦も楽も感じなくなるのだろうか。

この偽りだらけの夢の中で。

欠けているもの

何かが欠けている。

満たされているのはいつも虚無感と喪失感。

そんなものじゃない。欲しいものは。

本当は欠けているものがわかっていたとしても。

それを必死に否定して。

欠けているのは欲する気持ち？

そんなものじゃない。欠けているものは。