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最近どうにも強いと思えて仕方が無い《冥府の使者ゴーズ》を今更ながら考察。
《冥府の使者ゴーズ》
効果モンスター
星7/闇属性/悪魔族/攻2700/守2500
自分フィールド上にカードが存在しない場合、
相手がコントロールするカードによってダメージを受けた時、
このカードを手札から特殊召喚することができる。
この方法で特殊召喚に成功した時、受けたダメージの種類により以下の効果を発動する。
●戦闘ダメージの場合、自分フィールド上に「冥府の使者カイエントークン」
(天使族・光・星7・攻/守?)を1体特殊召喚する。
このトークンの攻撃力・守備力は、この時受けた戦闘ダメージと同じ数値になる。
●カードの効果によるダメージの場合、受けたダメージと同じダメージを相手ライフに与える。
(遊戯王カードWikiより)
強力なリバーサル(切り替えし)効果を持った最上級モンスター
リバーサル効果を持つモンスターには他に《雷帝ザボルグ》や《サイバー・ドラゴン》なんかが有名。
相性の悪いデッキも多くあるものの、生け贄確保に、打点補強に、事故防止にと幅広く運用される強力カード。
このカードの利点は前述の2枚と比較した場合で言うと、
・生け贄確保の必要がないこと
・ほとんどの場合除去カードを消費させるであろうステータス
(相手がモンスターをほとんど運用しない【バーン】でも召喚可能)
この2点が筆頭かと思われます。
特に後者が強力であり、このカード1枚(カイエントークン含む)に2枚の除去カードを使わされる状況も少なくありません。
さらにこのカードを強力にさせる理由として、戦闘ダメージの場合に関して、特殊召喚がダメージステップ時であること。
《奈落の落とし穴》や《激流葬》はもちろんのこと、《王宮の弾圧》さえも素通りして現れます。
召喚自体を封じる手段としては《虚無魔人》や結界像シリーズなどの永続効果しか太刀打ちできません。
また、チェーンに乗る特殊召喚である点も厄介極まりありません。
《昇天の黒角笛》《神の宣告》を素通り。召喚時発動する効果ではあるのですが、特殊召喚であるため《畳返し》もカウンター不可。
このように、特殊召喚を防ぐカードレベルでの手段はそう多くありません。
カードレベルの対策で効果の高いものは前述の《虚無魔人》や《死霊騎士デスカリバー・ナイト》でしょう。
《ライトニング・ボルテックス》も場合によっては有効ですが、基本的に1枚のディスアドバンテージなので形勢を見極めて。
しかし、カードレベルでの対策が多くないかわり、プレイングレベルでの対策を講じることができます。
まず、このカードの存在の所為でプレイング基礎にもなりつつある「ダイレクトアタック可能時はATKの低いモンスターから攻撃する」
もはや浸透していて当然とも言えますが、これをしないと笑えない状況になります。
これをしっかりしていれば返しのターンで全滅させられようとも、かなりのライフアドバンテージが取れているはずです。
次に、「ゴーズを読み、最高ATKモンスターはダイレクトアタックを避ける」
これに関してはケースを挙げるとキリがないのですが、相手の手札枚数やデッキを読んだ上で行えば、ゴーズの性質上、完全に封じることが可能となります。(勿論、時には思い切った攻撃も必要です。
例え低ATKモンスターの攻撃で出されたとしても、トークンは撃破可能であり、残りは除去カードなどを手札に留めておけば対処可能のはずです。
召喚を予期しているわけですから、何らかの対策は用意できるでしょう。
ですが、これは逆に言えば手札1枚だけでも「《冥府の使者ゴーズ》である可能性」というブラフをかけられるということであり、それだけでも非常に強力なカードであると言えます。
デメリットを挙げるとすればやはり、「受身でありすぎること」でしょう。
能動的に生け贄召喚をするべきカードではないので、プレイングでの対策を行われるとまともに召喚さえさせてもらえず、召喚されたとしても読まれていては除去されるのが関の山。
その点では能動召喚が可能であり、事故防止にもなる【推理ゲート】【デステニーゲート】での相性が良いのでしょう。
たった1枚のカードでこれだけのプレイングを必要とするカードは稀であると思われます。
対策ができるとはいえこのATK。さらには墓地などからの特殊召喚可能な点から、サイバー・ドラゴンと同等、もしくはそれ以上の汎用性を持つ上級モンスターだと思われます。
手札にあるだけでブラフをかけられる点でも非常に優秀であると言えます。
すなわち、このカードの存在がダイレクトアタックへの抑止力。
今更とも思えますが《サイバー・ドラゴン》に規制がかかるときがくるとすれば、このカードも同時にかかるべきカードだと思います。